そんな夢ならもう一度会いたい

ゆっくり実咲から離れた、少し見上げるようにして。

でもちょっとだけ不安で俯いてしまった。

「私もね、思うの」

「思うって何が…?」

「…消えてなくなりたいって」

思う時がある、無性にすべてをなくしたくなる時がある。

「あ、でもね!死んじゃいたいとは思ってないよっ、思ってないけど…」

全部めんどくさいって思ってた。

めんどくさいって思う方がラクだと思ってた。

でもどれだけ考えることをやめても、眠れない夜はある。

「いなくなった方がいいのかなって思うこともある…っ」

涙が、ぼろぼろとこぼれて来る。

どうしよう、止め方がわからない。

泣くことだってめんどくさいって思ってたのに、一度こぼれた涙は止めどなく流れて。

こんなにぐちゃぐちゃになって泣くなんて恥ずかしい。

誰にも見せたことなかった涙は制服を濡らして。

「天鞠…っ」

抱き寄せられた。

今度は実咲が私を、引き寄せて抱きしめた。


変なの、さっきだってこんなにくっついてたはずなのに今のがドキドキする。

胸の鼓動がバクバク上がって行く。


「ずっとここにいろよ、好きなだけここにいていいから…っ」