そんな夢ならもう一度会いたい

「ご飯は生きる活力!」

どんっと床におにぎりを置いた。

テーブルがないから仕方ない。これはさっきコンビニで買ってきたおにぎり、お金は門倉のだけど。

「めんどくさくても食べる!」

「……。」

「死ぬから!!」

昨日フェンスに上った門倉の手を引いた時、あまりの軽さにびっくりした。フェンスから落ちてくる門倉を軽々と受け止められる気がした。

この生活感のない部屋に、食べるのがめんどくさいという門倉から想像するのは簡単なことで。


17歳の門倉は大丈夫なのかな?


全然おにぎりを手に取ろうとしないから、床のおにぎりを取って門倉の手に押しつけるように渡した。

「はい、食べて!」

無理矢理、嫌々にでも。

「めんどくさいかもしれないけどさ、うちら高校生なんだからまだまだ楽しいことあるよ」

なんて、何言ってんだろ私。
門倉先生みたいなこと言って、ほんと何…

「コンビニのおにぎりはおいしいし!」

ぺたんと床に座って門倉とおにぎりを食べるなんてなんか変な空間だけど、私がおにぎりの袋を開けたらのそのそと門倉もおにぎりを開け始めた。

何もしなくてもお腹は空くんだ、めんどくさくてもお腹は空くから。

口に放り込んでもぐもぐと口を動かす、お腹の空いてた私はペロッとイケちゃうぐらいあっという間で。

「…お前、今日どうすんの?」

「え?」

「今日土曜だぞ」

つまりは学校が休み、門倉とこうしておにぎりを食べてていいのか…あぐらをかいて座る門倉は私と違ってひとくちが小さい、門倉先生だったらこんなの2口ぐらいで食べそうなのに。

「…どうしようかな」