そんな夢ならもう一度会いたい

そう言っておもむろにフェンスを掴んだ。
ぎゅっと握って足をかける、ひょいっと上に登ろうとするからー…

「ちょっと待って!何する気!?」

思わず門倉の制服の裾を掴んだ。

「何してんの!?フェンス登ってどうするの!?」

屋上は跳ね返るものがないから、叫べば叫ぶほどクリアに通っちゃって仕方がない。
なのにフェンスにまたがった門倉は私の顔を見てきょとんとしてるから…

は?何なの?何考えてるの…

「俺いなくなったらあの部屋空くけど」

「そんなわけないでしょ!あんたバカなの!?」

腕を掴んでぐいっと引っ張った。力づくでこっち側に引き寄せて、ドサッと落ちて来た門倉に潰されかけたけど。

「何やってんの!そんなことして何すんの!?」

起き上がって門倉の方を見る、起きる気配のない門倉はぼぉーっと空を見てまるで何事もなかったかのように。

「聞いてる!?ここから飛び降りたらあんた…っ」

あれ…、待って?

今ここから飛び降りようとしたよね?

それってもしかして…

だから…


これが原因で記憶がないー…!?