ぱくっと一口食べると、幸せの甘い味が口の中いっぱいに広がった。


「おいひぃっ……」

「うん、よかったね。もっと食べる?」

「うん……」


ぱくぱくと食べ進めると、なんだか眠たくなってきた。



「あれ……ごめん、由良くん眠い……」

「いいよ、寝な」


ふらふらしていると、由良くんの肩に寄りかかるように引き寄せられてしまった。


私の好きな、お花のいい匂い……。



それと同時に、意識は途切れた。