びくびくしながら席に座る。怖くて仕方がない、前もそんなこと言って呼び出された日には、大切な友達が退学になったと言われた。


そんなことになるなら、最初から友達なんていらない……と、私はもう友達を作るのをやめた。だから、退学になるなんてことは……ないはず、だけど……。

もしかして、私本人が退学に……?



荒くなる呼吸。苦労して入ったこの学園とバイバイするなんて、絶対に嫌だ。

成績がいいわけじゃないけど、平均点ぐらいは取れていたはず。

情状酌量の余地ぐらいあってほしいものだ。




放課後。


「みおちゃん」

「……由良くん……お話って、なあに?」


教室には2人きり。由良くんの綺麗な顔が、視線が私に向く。