「そんなこと今はいいから!」
「そっちが言い出したんじゃん。逆ギレ?」
「ごめっ…ごめんなさい、麦ちゃんお願い助けて…言い合ってる時間なんて無いの…私も混乱してるから嫌な言い方…ごめんなさい、助けて麦ちゃん」
「ムギにはできないよ。お医者さんじゃないもん。駿河さんを呼んでくるよ。運ばなきゃ」
真っ青、っていうか顔面蒼白って感じで青白い。
くちびるだけが紫で色を持っていた。
口からは涎が流れていて汚いって思った。
「菊地くんの荷物の中にエピペンが入ってるから取ってきてほしいの。少し落ち着く…」
「ねぇ、エピペンってコレぇ?」
ムギの手に握られている円筒状の、先がなだらかで尖っていない円錐形の器具を見て、メイちゃんは目を見開いた。
ナッツアレルギーの人が打つ薬だ。
ムギは、ナオくんが持っているだろうなって思っていた。
だってナオくんがナッツアレルギーだってことも本当は知っていたから。
クラスの男子と、どんなアレルギーを持っているかって話していたのをたまたま聞いたことがあったからだ。
こんな風に役に立つ情報だとは思っていなかった。
「なんで…でも助かった、麦ちゃん!早く貸してッ…」
「渡すわけないじゃん」
メイちゃんからムギに渡っていたシルバーのタンブラー。
中蓋まで外して飲み口が大きくなったタンブラーにエピペンを沈めた。
ピーナッツバターまみれ。
もうおしまい。
「そっちが言い出したんじゃん。逆ギレ?」
「ごめっ…ごめんなさい、麦ちゃんお願い助けて…言い合ってる時間なんて無いの…私も混乱してるから嫌な言い方…ごめんなさい、助けて麦ちゃん」
「ムギにはできないよ。お医者さんじゃないもん。駿河さんを呼んでくるよ。運ばなきゃ」
真っ青、っていうか顔面蒼白って感じで青白い。
くちびるだけが紫で色を持っていた。
口からは涎が流れていて汚いって思った。
「菊地くんの荷物の中にエピペンが入ってるから取ってきてほしいの。少し落ち着く…」
「ねぇ、エピペンってコレぇ?」
ムギの手に握られている円筒状の、先がなだらかで尖っていない円錐形の器具を見て、メイちゃんは目を見開いた。
ナッツアレルギーの人が打つ薬だ。
ムギは、ナオくんが持っているだろうなって思っていた。
だってナオくんがナッツアレルギーだってことも本当は知っていたから。
クラスの男子と、どんなアレルギーを持っているかって話していたのをたまたま聞いたことがあったからだ。
こんな風に役に立つ情報だとは思っていなかった。
「なんで…でも助かった、麦ちゃん!早く貸してッ…」
「渡すわけないじゃん」
メイちゃんからムギに渡っていたシルバーのタンブラー。
中蓋まで外して飲み口が大きくなったタンブラーにエピペンを沈めた。
ピーナッツバターまみれ。
もうおしまい。



