好きとキスの嵐

きーんこーん

そして、休み時間。

「仲野…来た」

「あ、宮崎くん!待ってたよ〜」

俺の顔を見るなり、にこにこと向かい入れてくれる、彼女。

そんな彼女に顔がニヤつきそうになって、思わず片手で口元を覆った。

「ん?宮崎くん?」

「や。なんでもない。そこ座ってもいい?」

と、彼女の隣の席を指差すと、その席にいたクラスメイトが、慌てて退いてくれる。

「ん。さんきゅ」


今通り、自分を貫こうとしたけれど、やっぱり今朝の一幕があったからか、周りの視線はなんとなく居心地の悪いもので。

だったら、もう開き直っても良いかと思考を切り替え、わざと仲野の机に頬杖を付いて、「なぁ、」と横髪を耳に掛けた。


「〜!?宮崎く、ん?」

「大智」

「へ…?」

「大智って呼んで。これからはそれ以外じゃ返事しないから」

「だ、大智くん…?」

「そ。俺も呼ぶから。由希って、あと…色々覚悟しといて?俺以外と重いから」

そう言って、触れた髪にそっとキスを落とすと、教室中に悲鳴が響く。


それをガン無視して、俺は仲野…由希に「また来るな」と、髪をぽんぽんとした。

後ろで、彼女の周りに仲のいい女子たちが、きゃっきゃっと騒いでるのが聞こえて、それだけで満足だった。


あとは、毎時間彼女に会いに行って、一緒に昼を過ごして…最後に部活の後、彼女と寄り道でもしながら帰ればいい。

そうしたら、彼女の不安の種はほぼ軽減するだろうし…。


何かあれば……その時は……………。