「え、えっと……」
「いやだったら話さなくていいんだよ」
私が戸惑うとそう言った男の子。
「僕ねぇ、アイドルになりたいんだ。キラキラして、みんなのあこがれで、笑顔になれるかっこいいアイドル‼」
急に話を切り替えてそう言う男の子。
アイドル……そんな見方もあるんだ。
そう思ったのもつかの間、男の子がまた口を開いた。
「僕、今から君を元気にする魔法、かけてあげる!」
男の子は靴を脱いでベンチの上に立った。
綺麗な歌声で歌いだす男の子。
私はその声に、姿に、目をキラキラさせながら食い入った。
なんでだろう……心があったかくなる。勇気をもらえる。わくわくする。
すっごく素敵な歌。いや、歌声。
そんなことを考えているといつの間にか歌を歌い終わっていたのか、男の子は「元気出た?」と声をかけてくる。
「うんっ!元気出たよ、すっごく上手なのね」
そう言うと、男の子の顔はパアッと明るくなった。
そのあと、二人でたくさんしゃべっていると帰る時間が迫ってきていることに気が付いた。
「ごめんね、もう帰らないと」
私がそう言うと、男の子は「いつでも来てね。僕いつもここで練習してるから」と笑顔で言って私のことを見送ってくれた。
私はその日から、レッスンが嫌で、ではなく男の子に会うために公園に行っていた。
話していくうちに、色々なことを知った。
男の子はコウと名乗り、小さい頃から自分の意志でアイドルを目指しているらしい。
それに、初めは小さい頃のずっと変わっていく夢の一つだと両親に思われていたらしく、そうではないと知った時猛反対されたそうだ。
けれど、何度でもお願いして、最近ようやく認めてもらい応援してもらっているんだそう。
私とは正反対のコウ君。
私のこともたくさん話した。
自分もアイドルを目指しているということ。コウ君に勇気をもらえたこと。毎日レッスンを抜け出していることなど色々。
コウ君に出会って数ヶ月が経とうとしていた頃、私はいつものように公園に向かっていた。
公園に入っていつものベンチに行くけれど、そこにコウ君の姿はなかった。
「コウ君?あれ?」
私はその日帰る時間が来るまでベンチに座っていたけど、夕焼けが眩しくカラスが鳴く時間になってもコウ君は現れなかった。
私は来る日も来る日も公園にやってきて、コウ君を待っていた。
けれどコウ君は私の前に姿を現さなかった。
コウ君は何も言わずに私の前から消え去った。
「いやだったら話さなくていいんだよ」
私が戸惑うとそう言った男の子。
「僕ねぇ、アイドルになりたいんだ。キラキラして、みんなのあこがれで、笑顔になれるかっこいいアイドル‼」
急に話を切り替えてそう言う男の子。
アイドル……そんな見方もあるんだ。
そう思ったのもつかの間、男の子がまた口を開いた。
「僕、今から君を元気にする魔法、かけてあげる!」
男の子は靴を脱いでベンチの上に立った。
綺麗な歌声で歌いだす男の子。
私はその声に、姿に、目をキラキラさせながら食い入った。
なんでだろう……心があったかくなる。勇気をもらえる。わくわくする。
すっごく素敵な歌。いや、歌声。
そんなことを考えているといつの間にか歌を歌い終わっていたのか、男の子は「元気出た?」と声をかけてくる。
「うんっ!元気出たよ、すっごく上手なのね」
そう言うと、男の子の顔はパアッと明るくなった。
そのあと、二人でたくさんしゃべっていると帰る時間が迫ってきていることに気が付いた。
「ごめんね、もう帰らないと」
私がそう言うと、男の子は「いつでも来てね。僕いつもここで練習してるから」と笑顔で言って私のことを見送ってくれた。
私はその日から、レッスンが嫌で、ではなく男の子に会うために公園に行っていた。
話していくうちに、色々なことを知った。
男の子はコウと名乗り、小さい頃から自分の意志でアイドルを目指しているらしい。
それに、初めは小さい頃のずっと変わっていく夢の一つだと両親に思われていたらしく、そうではないと知った時猛反対されたそうだ。
けれど、何度でもお願いして、最近ようやく認めてもらい応援してもらっているんだそう。
私とは正反対のコウ君。
私のこともたくさん話した。
自分もアイドルを目指しているということ。コウ君に勇気をもらえたこと。毎日レッスンを抜け出していることなど色々。
コウ君に出会って数ヶ月が経とうとしていた頃、私はいつものように公園に向かっていた。
公園に入っていつものベンチに行くけれど、そこにコウ君の姿はなかった。
「コウ君?あれ?」
私はその日帰る時間が来るまでベンチに座っていたけど、夕焼けが眩しくカラスが鳴く時間になってもコウ君は現れなかった。
私は来る日も来る日も公園にやってきて、コウ君を待っていた。
けれどコウ君は私の前に姿を現さなかった。
コウ君は何も言わずに私の前から消え去った。



