光の先に、ステージがある(男装アイドルめざします!!)

まだまだ小さくて、色々な選択肢がまだたくさんある。
なのに、その選択肢をすべて奪って芸能界に押し込むだなんて……最低で下劣だ。
絶対にそうしたくないしそうなってほしくない。

二人のためにも、私はこの世界に飛び込まなければならない。

「そうか。分かった」

「ありがとう」

二人は私がそんなことを考えているとも知らず、思わず笑顔で私に向かってお礼を言った。

「うん」

笑顔でそう返すと、張りつめていた息を静かに吐きだした。

「そろそろ眠るね」

私は喜んでいる二人にそう言い、自分の部屋に向かった。

自分の部屋に入る前に、大好きな弟妹がいる私の隣の部屋を覗いた。

二人はまだ小さいため、大きめの部屋を二人で共有して使用している。

部屋に入ると、いつもと同じような光景が見られた。

机があり、その間に物置くための棚。
そして、机の横にサイドテーブルが設置されており、壁に引っ付くようにしてベッドが置いてある。

白やパステルカラーを基調とした、かわいい家具が多く使われている。

ベッドにはスヤスヤと心地よさそうに眠る名衣の姿があった。

そして、棚から右側では線対称に黒やダークカラーを基調とした家具が設置されており、ベッドには名緒が眠っている。

名緒は寝相が悪いからか、布団がはだけてパジャマからお腹が見えている。

「寒いでしょ」

クスリと笑みをこぼしながら、名緒に布団をかけてあげる。

布団がかけられた安心からか、笑顔になる名緒。

そんな名緒を見つめながら、二人の頭をなでてあげた。

「おやすみ、二人とも」

そう呟いて、二人の部屋を出て音を立てないようにそっと部屋のドアを閉めた。

そのすぐ隣のドアを開けて、私の部屋に入る。

電気を消して、ベッドの横のサイドテーブルのスタンドライトをつける。

ベッドに座ってオーディションではどのようなことをするのかをスマホを利用して調べた。

それから小一時間はスマホを触って、やっとベッドに潜り込んだのは午前0時前だった。