引きこもりですが、守ることだけは最強です!

唱えると、周りに置いた紙が青白く光り、空気に溶けるように消えていく。

……そういえば、いつも消えてるけどどうなってるのかな?

紙が消えた場所を見ていると、ふと思いつく。

そのまま近くに顔を寄せるて見てみると、そこには薄く淡い紫色で紙に書いた文字が刻まれていた。

わぁ……こんなものがあったんだ。

今までは、薄かったから気づかなかったのかな。

紙を置いた場所はほとんど隅っこだったから、誰も見なかっただろうし……

私はそう考えながら、刻まれた文字を観察する。

文字は指で擦っても取れなくて、しっかり刻まれていた。

ちゃんと取れるのかな、とちょっと心配になる。

まぁそれはおいといて、何ができるのか早速試してみることにした。

私は少し周りを見渡して、動かせそうなものを探す。

今までは動かすことにしか使ってこなかったけど……何ができるんだろう。

……あ、あれとかちょうどいいかも。

私が見つけたのは、ちょっと大きな積み木っぽいもの。

それを使って桃園くんが訓練をしている。

積み木を並べて、遠くからどれだけ倒せるか試してる……のかな?

できるだけ邪魔はしたくないな、と考えながら、桃園くんに話しかける。


「桃園くん、これ借りてもいいですか?」

「うん! いいよ〜! 僕のものじゃないし、好きにつかって〜!」

「あ、ありがとう……」