「まぁまぁ、それが本当だったとしても、隠すほどのことじゃないよね〜? むしろギャップ萌えってやつ?」 「……あの……わたし、趣味で……少しだけ、相撲観るのが好きで……」 「やっぱり〜!」 (……ああ、もう、隠せないな) 誰かに知られるのが怖かった。 偏見を持たれるんじゃないか、笑われるんじゃないか、って。 けれど、いざ打ち明けてみると、思ったよりみんなは柔らかかった。