手紙をポケットにしまおうとした時、声をかけられた。声の先へゆっくり振り返る。
「雨花先輩…!」
ぱっつんの前髪に真っ黒な長い髪が怖いくらいまっすぐで一ミリの乱れもない、にやっと笑ってあたしを見てた。
「誰?真涼ちゃん知ってる子?」
こそっと燎くんが聞いた、でも何も言えなかった。
言えなくて…
「友達、だよね?私たち」
そしたら雨花先輩が答えたから。
瞬きもしない瞳に耐え切れなくて視線をわざとそらした。
「そうなの?」
「……。」
「真涼ちゃん?」
「そ、そうなの!友達なんです、雨花先輩とは!だから…」
バクバク心臓が大きく揺れる。
息をしなきゃ、呼吸をちゃんと…っ
ぎゅっと持っていた手紙を両手で握りつぶした。
「もう依頼は大丈夫です」
「雨花先輩…!」
ぱっつんの前髪に真っ黒な長い髪が怖いくらいまっすぐで一ミリの乱れもない、にやっと笑ってあたしを見てた。
「誰?真涼ちゃん知ってる子?」
こそっと燎くんが聞いた、でも何も言えなかった。
言えなくて…
「友達、だよね?私たち」
そしたら雨花先輩が答えたから。
瞬きもしない瞳に耐え切れなくて視線をわざとそらした。
「そうなの?」
「……。」
「真涼ちゃん?」
「そ、そうなの!友達なんです、雨花先輩とは!だから…」
バクバク心臓が大きく揺れる。
息をしなきゃ、呼吸をちゃんと…っ
ぎゅっと持っていた手紙を両手で握りつぶした。
「もう依頼は大丈夫です」



