なのに三日月先輩がそんなこと言うから。

「何言ってるんですか!あるわけないですっ!!」

「可能性はゼロじゃないだろ、なら疑うべきだ」

「やめてください、可能性ゼロですから!」

「で、誰だ?智くんって」

「1年5組園田智希(そのだともき)くん、真涼ちゃんの幼なじみ~!」

「燎くんすでに詳しくない!?」

ふーんって紅茶を飲んだ三日月先輩は絶対今の記憶した、もうこれは調べるに違いない。

「絶対やめてくださいね」

「……。」

「智くんはストーカーじゃないですからね!」

「なんでそんなことわかるんだよ?」

鋭い視線があたしに向けられる。もう慣れたと思ったのにビクッてなっちゃった。

「わかります!幼なじみなんで!!」

まだカップいっぱいあった紅茶をグビーッと一気に飲み干した。ごくんっと最後まで飲んだらテーブルの上にカップを置いてサッと立ち上がる。

「もう帰りますからさようなら!!!」