「まずはこないだのクッキーについてたメッセージカードの筆跡をヒントに探してみたんだが…」

今日もトリックスターはあの紅茶の香りがしてる。嫌いなくせに三日月先輩は今日も飲んでる、ソファーに足を組んで座って。

「真涼のクラスにはいなかったな」

早い!!!

もうそんなことしてたんだ、引き受けてくれるって言ってからまだちょっとしか経ってないのに!

「誰も当てはまらなかったんだよね~」

「下駄箱に入れたってことはうちの生徒の線が濃厚だけど…」

「うちの学校人多いから生徒全員調べるは難しいよね~、効率悪すぎる~」

燎くんが丸椅子に座って、今日はお菓子もあるらしいなんかモグモグ食べてる。

高そうなクッキーだなぁ、それも理事長にもらったのかなぁ?おいしそうだな、いいなぁ~

でも今は全然食べたい気分じゃないけど、なんてゆーか胸がいっぱいっていうか胸がぽっかぽかで何にもいらないの。

何もしてないのに気持ちが高まっちゃって、あぁトリックスター(隠れ部)でさえキラキラして見えてくる…

「真涼何ヘラヘラしてんだ」