「せーくんが探偵してるのもそうかもしれないし!」

「え?」

「知らんけど!」

「えぇ!?」

ハハッて笑う燎くんは、燎くんこそ読めないかも。今だってねーってニカッて返されたし。

…でも、三日月先輩も燎くんも優しいよね。

じゃなきゃこんなことできないもんね。


それだけはわかるよ。


「あ、真涼!」

ひと通り言い合いが終わったみたいで理事長はもういなかった。三日月先輩もちょっと疲れてるように見える。

「はい!なんですか?」

「真涼の依頼引き受けてやるよ」

へぇ、あたしの依頼…


あたしの依頼を引き受けてくれる!?


え、えぇぇぇぇーーーーーーっ!?


「なんでですか!?」

「嫌なら受けない」

「お願いします!ぜひお願いします!!!」