「うわっ、ホコリすごっ!」

開けた瞬間、燎くんがわぁっと言い放った。

長机とかパイプ椅子とか、放送するのに使う機械とか、あとは棚があるのにテキトーに置かれたマイクやらヘッドホンやらが転がるように置いてある。だけどめちゃくちゃって言うよりも開けた瞬間のぶわーって舞ったホコリのがすごくて。

「せーくんここで合ってるの?」

「おそらくな、古いものばっかだけど置いてあるものは写真と変わりない」

こっそり持って来た写真と部屋を見比べてみる、確かに部屋の感じとかはこの頃のままぽいかも。

じゃあ理事長たちが卒業してここも使わなくなったのかな?

三日月先輩が部屋の中に入って行くから、その後ろを燎くんが、さらにその後ろをついて中に入った。

部屋に置いてあるものを手に取ったり、触ってみたり、なんの迷いもなく出来る2人はすごいさすが探偵だ…!

ちょっと迷っちゃうよねぇ、触っていいかってことよりもこんなの触りたくないっていうか~…

ゴホゴホ咳が出ちゃう、その咳でまたホコリがっ

おそるおそる棚を開けて…
変なもの入ってないよね?大丈夫だよね??

ガラス張りの棚は一応は中が見えてるけど異様な緊張感はずっとある。でも捨てられてるのも多そうだよね、こんな大きな棚なのにそんなに入ってるものはなくて…変わったものはなさそう。

じゃあ引き出しは?この下の引き出しは…

「あの、これって何ですか?」