三日月先輩があたしに見せる、だけどそんな文字見たことなくて。

「ないですっ!わからないですっ、こんなの…っ」

思わずグッと三日月先輩の手を押し返しちゃった。

「この筆跡がヒントになるな、これはある意味こっちに有利だ」

「絶対そうだよ!そうに違いないから!!」

「燎うるせぇ」

「だって…!」

燎くんがずいっとあたしに近付いて、下から上目遣いで覗き込んだ。

「真涼ちゃん、本当にストーカー大丈夫なの…?」

「それは…っ」

「依頼を断ってるオレらが言うことじゃないけど、でもオレらより警察とか先生とか!その方がいいと思うし」

「……。」

そんなの…、そうかもしれないけど。
だけどそんなことしたら大事になっちゃうし、学校に行きづらくなるかもしれないし。

「真涼ちゃん!ストーカーは犯罪だよ!!」

それはわかってるけどっ

燎くんが心配して言ってくれてるのはわかってる、でもあたしにだっていろいろ…!

「ストーカーって何の話?」

帰るのが遅くなったからもうあたしたちぐらいしかいないかと思ってた。
だからこの話を聞いてる人がいるとは思わなくて…

「智くん…!」