右側の上の方、生徒の写真よりちょっとだけ大きく載ってた。
黒板の前でチョークを持って、何かを教えてる風の…


紛れもなく先生だ!


「生徒じゃなかったんだ」

燎くんも驚いた顔をしてる。

わかる、あたしも生徒だと思ってたもん。

だけど考えてみればそうだよね!
おばあちゃんって言ってたもん、同い年じゃなくて年上だって考えるべきだったよね!?

「最田ふみさんは理事長の担任の先生だったんだね、そんでもって最田ふみさんの初恋が理事長…」

「「……。」」

燎くんがこれまでの流れを整理するために言葉にしたはずだったのに、それを聞いたらあたしも三日月先輩も黙っちゃって。

だってそれってなんか…


「え、生徒と教師の恋!?」


そう!それってなんか、あれじゃない!?

言っといて燎くんがうわって顔したんだけど!

「おもしろくなってきたじゃねーか」

そんでもってこっちはこっちでなぜかうれしそう!!!

仕事してなかった表情筋が急に動き出してニヤッて笑った…!


これは…

踏み込んでいい依頼だったのかなぁ??