「あ、いた理事長!」

ペラッと次のページをめくったら三日月怜士って名前があったから指を差したら、燎くんとだるそうな三日月先輩が卒業アルバムを覗き込んだ。


これが三日月理事長で三日月先輩のお父さんの若い頃…!


って、めっちゃカッコいい!!!

え、すごいカッコよくない!?


美少年だ!


三日月先輩と似てるし、理事長もモテそう…!!


「自信ありげな顔がむかつくな」

「……。」

そっくりですけど?先輩と。

まぁそんなことはさておき、これが中学生時代の理事長かぁ。

「じゃあ、あとは最田さんのおばあちゃんを探せばいいんだね~!同じクラスってことはこのページに最田ふみさんも…」

「いないね」

「ね、いないよね~」

「いや、いるだろ」

順番に見たけどそんな名前の人いなかったけどなぁ。

見逃した?
でもそんな人数いるわけじゃないのに、どこに…

「ここ」

トンッと三日月先輩が指を差した。
その指先に注目する、そこにはちゃんと最田ふみさんの名前が…

「え、先生!?」