今日は昨日の大雨から一転、ギラギラサンサンいい天気だった。
「真涼ちゃんやっほ~!」
「燎くん、今から部活だよね?」
今日は傘はいらなそう、こんな時に返しておこうかなって借りた傘を持って…と思ったんだけどその傘を忘れた。でも一応三日月先輩にお礼を言おうかなって、部室へ向かう途中だった。
「真涼ちゃんも行くとこー?」
「うん、あたしも…」
部活ではないけど、向かってるところは同じだもんね。一緒ってことにしといていいか。
「あ、燎くん!」
「なに~?」
「あの智くんはかれっ、彼氏じゃないからね?家が隣なの、幼なじみで!だから…っ」
廊下を歩いていた燎くんの足がピタッと止まった。しかも突然瞳をキリッとさせて勢いよく後ろを振り返った。
「燎くん?どうしたの…?」
「今誰かいなかった?」
「え?」
「誰かに見られてる気配を感じたんだけど」
「……。」
同じように後ろを見た。だけど誰もいなくて、しーんとした静けさだけがそこにあって。
「ねぇ真涼ちゃん、もしかしてストーカーって同じ学校の人?」
「…かもしれないよね」
「何かされたりとかない?嫌がらせとか!」
「そーゆうのはそんなに…」
「手紙くらいか、差出人のない」
「…うん」
燎くんがキョロキョロと念入りに辺りを見回した。でも特に見付けられなくて、ふーっと長めの息を吐いた。
「せーくんに聞いてみようかな」
「どうにかしてくれるの!?」
「でもオレらでどうにか出来る問題かは別だよ」
三日月先輩に話す前からごめんねって顔をされた。燎くんには権限ないって言ってたもんね、すべては三日月先輩次第なんだよね。
でもその三日月先輩がちっとも首を縦に振ってくれないっていうか…
「てゆーかせーくん風邪引いててそれどころじゃないんだよね」
え?風邪??
「真涼ちゃんやっほ~!」
「燎くん、今から部活だよね?」
今日は傘はいらなそう、こんな時に返しておこうかなって借りた傘を持って…と思ったんだけどその傘を忘れた。でも一応三日月先輩にお礼を言おうかなって、部室へ向かう途中だった。
「真涼ちゃんも行くとこー?」
「うん、あたしも…」
部活ではないけど、向かってるところは同じだもんね。一緒ってことにしといていいか。
「あ、燎くん!」
「なに~?」
「あの智くんはかれっ、彼氏じゃないからね?家が隣なの、幼なじみで!だから…っ」
廊下を歩いていた燎くんの足がピタッと止まった。しかも突然瞳をキリッとさせて勢いよく後ろを振り返った。
「燎くん?どうしたの…?」
「今誰かいなかった?」
「え?」
「誰かに見られてる気配を感じたんだけど」
「……。」
同じように後ろを見た。だけど誰もいなくて、しーんとした静けさだけがそこにあって。
「ねぇ真涼ちゃん、もしかしてストーカーって同じ学校の人?」
「…かもしれないよね」
「何かされたりとかない?嫌がらせとか!」
「そーゆうのはそんなに…」
「手紙くらいか、差出人のない」
「…うん」
燎くんがキョロキョロと念入りに辺りを見回した。でも特に見付けられなくて、ふーっと長めの息を吐いた。
「せーくんに聞いてみようかな」
「どうにかしてくれるの!?」
「でもオレらでどうにか出来る問題かは別だよ」
三日月先輩に話す前からごめんねって顔をされた。燎くんには権限ないって言ってたもんね、すべては三日月先輩次第なんだよね。
でもその三日月先輩がちっとも首を縦に振ってくれないっていうか…
「てゆーかせーくん風邪引いててそれどころじゃないんだよね」
え?風邪??



