梅雨祭りが終わった7月、晴れた日には太陽がギラギラして暑くてしょうがないのにまだ梅雨は終わってないみたい。
今日も雨だ、ザーザー学校の中にいても音が聞こえるぐらい激しく降り続いてる。空は真っ暗だし、全然や止みそうになくて…
「お前何してんだ?」
「あ、三日月先輩」
玄関のところでぼぉーっと空を見ていたら三日月先輩に不審そうな顔で話しかけられた。その顔をしたいのはわかる、屋根があるところギリギリで空を見上げるあたしはほとんど無だったと思うもん。
「傘…、なくて」
「バカかよ、こんな雨の日に傘ねぇとかありえねーだろ」
すごい軽蔑な目で見られた、いつになく眉間のしわがぎゅってしてるから。
「忘れたのかよ」
「ないんですよね」
「はぁ?ないってなんだよ、散々雨降ってるだろーが」
梅雨って言っても毎日降ってるわけじゃない、降ったり降らなかったり帰る頃には止んじゃったり…で最近は必要なかった。
「ないんです、今」
「なんだそれ前はあったのかよ」
「……。」
「これ以上は聞かねぇけど」
「聞いてくださいよもっと!!」
何かを察した三日月先輩があたしの方から視線を雨が降る外の方を向いて、バンッと傘を開いた。
聞いてよ、この先が大事なの話なのに。
「あ、そうだ真涼」
そんでもって名前の呼び捨て定着しちゃってるし、いいけど。
「1つ聞くけど」
「1つと言わず何でも聞いてください」
「祭りの日、誰かと約束してたか?」
今日も雨だ、ザーザー学校の中にいても音が聞こえるぐらい激しく降り続いてる。空は真っ暗だし、全然や止みそうになくて…
「お前何してんだ?」
「あ、三日月先輩」
玄関のところでぼぉーっと空を見ていたら三日月先輩に不審そうな顔で話しかけられた。その顔をしたいのはわかる、屋根があるところギリギリで空を見上げるあたしはほとんど無だったと思うもん。
「傘…、なくて」
「バカかよ、こんな雨の日に傘ねぇとかありえねーだろ」
すごい軽蔑な目で見られた、いつになく眉間のしわがぎゅってしてるから。
「忘れたのかよ」
「ないんですよね」
「はぁ?ないってなんだよ、散々雨降ってるだろーが」
梅雨って言っても毎日降ってるわけじゃない、降ったり降らなかったり帰る頃には止んじゃったり…で最近は必要なかった。
「ないんです、今」
「なんだそれ前はあったのかよ」
「……。」
「これ以上は聞かねぇけど」
「聞いてくださいよもっと!!」
何かを察した三日月先輩があたしの方から視線を雨が降る外の方を向いて、バンッと傘を開いた。
聞いてよ、この先が大事なの話なのに。
「あ、そうだ真涼」
そんでもって名前の呼び捨て定着しちゃってるし、いいけど。
「1つ聞くけど」
「1つと言わず何でも聞いてください」
「祭りの日、誰かと約束してたか?」



