「えぇっ!?」

パチパチって2回瞬きしちゃった。

今ってそんなこと言われる瞬間だった!?

もっとなんかこう…っ

「新井の依頼も解決出来たからな」

「あのっ、それなんですけど!あたし特に何もしてないと思う…んですよね」

守秘義務のある依頼内容を聞いたから手伝うってことだったけど、探偵らしいことは何もしてないと思う。

一緒にお祭り行ったぐらいで、これといって何も…

「ほんとにな」

「やっぱしてないんですね!?なんかあたしが知らないところで活躍してたみたいな流れだったんで期待しちゃいました!」

そんなわけないことはわかってるけど、だって本当に何もしてないしなんなら迷惑かけてるぐらいだもん。

三日月先輩のおうちにお邪魔して助けてもらっちゃって…

「でも真涼の意見を聞いて答えが出た」

「え…なんですか?あたしの意見って…」

コトンとティーカップを置いた三日月先輩が足を組んで、その上に手を置いた。

「俺は証拠が全てだと思ってる。それが事実であり、答えだからだ」

そのままソファーに寄りかかってふぅっと息を吐いた。

「だけど、人の気持ちは証拠だけじゃ解決出来ねぇからな」

“人の気持ちわかんないことあるけど”

ちょっと思い出しちゃった、燎くんがそんなこと言ってたなって。