きっと断られるんだろうな~って先に断られた先輩の目で新井くんを見ながら余裕ぶっこいて紅茶飲んでたらまさかの答えが返って来たから紅茶吹いちゃった。

「なんで引き受けたんですか!?」

しかもあのあともしっかり最後まて話を聞いていた。丁寧に丁寧に何度も確認するように、新井くんもあまりに親身になって聞いてくれるからなんなら満足気に帰って行ったし。

「前はよく一緒に帰っていたけど、ここ数週間は海老名花音さんが1人で帰ることもあって誘っても断られることも増えてるみたいで…」

「それだけじゃ浮気とは限らねぇけどな」

「ってあたしの話聞いてますか!?」

三日月先輩も深谷くんもあたしのことなんか気にもしないで話を進めていくから、つい大声を出したら三日月先輩がめんどくさそうに顔をゆがめながらこっちを見た。
パチッと目が合う、さっきまでわーわー言ってたけどそな瞳でにらまれると何も言えないって言うか視線をそらしたくなるっていうか…

怖い、何を言われるか怖い…


「お嬢様のスキャンダルは大ごとだろ」


………は?

「海老名家はこの辺じゃ有名な名家だからな、そんな家の一人娘が浮気とか…ただじゃ済まねぇだろ」

フッと笑った、いやほくそ笑んだ。

めっちゃ悪い顔で。


はぁ~~~~~~~~~~~~~~~~!?