どこまでも計算高くていやらしい考えだよ。
自分が最低だよ。
最低で最悪で、大嫌いだよ。
「下駄箱で智くんに会って一緒に帰ろうってなったんです」
うれしかった、一緒に帰れるのが…
だからもう少し近づきたかった。
「そこに偶然雨花先輩がいて困ってたから…傘がなくて困ってたから、もしここで1本傘を貸したら智くんが傘に入れてくれるんじゃないかなって」
相合傘ができるんじゃないかなって…
そんなこと考えた。
雨花先輩のことなんか考えてないの、私は自分のことしか考えてない。
それに…
「智くんに優しいアピールもできるじゃないですか!」
いいところを見せれるって、自慢げだったの。
ね、最悪でしょ?
「そんなことしか考えてないあたしですよ?」
だから今泣くことだってずるい。
「雨花先輩にお礼を言われる資格もないですし、謝ってもらう理由もないんです…っ」
泣いちゃいけない、泣いたらダメなのに…
涙が止まらなくて、止め方もわからなくて。
本当に嫌だ、自分が嫌だ。
「…依頼を、もういいって言ったのは怖くなったからです。雨花先輩に気付かれてるんじゃないかって怖くなったから…っ」
雨花先輩を利用してることがバレたんじゃないかって怖くなったの、自分で始めたことなのにね。
どうしてあたしはこうなの?
こんなあたし智くんが好きになるわけないよ。
自分が最低だよ。
最低で最悪で、大嫌いだよ。
「下駄箱で智くんに会って一緒に帰ろうってなったんです」
うれしかった、一緒に帰れるのが…
だからもう少し近づきたかった。
「そこに偶然雨花先輩がいて困ってたから…傘がなくて困ってたから、もしここで1本傘を貸したら智くんが傘に入れてくれるんじゃないかなって」
相合傘ができるんじゃないかなって…
そんなこと考えた。
雨花先輩のことなんか考えてないの、私は自分のことしか考えてない。
それに…
「智くんに優しいアピールもできるじゃないですか!」
いいところを見せれるって、自慢げだったの。
ね、最悪でしょ?
「そんなことしか考えてないあたしですよ?」
だから今泣くことだってずるい。
「雨花先輩にお礼を言われる資格もないですし、謝ってもらう理由もないんです…っ」
泣いちゃいけない、泣いたらダメなのに…
涙が止まらなくて、止め方もわからなくて。
本当に嫌だ、自分が嫌だ。
「…依頼を、もういいって言ったのは怖くなったからです。雨花先輩に気付かれてるんじゃないかって怖くなったから…っ」
雨花先輩を利用してることがバレたんじゃないかって怖くなったの、自分で始めたことなのにね。
どうしてあたしはこうなの?
こんなあたし智くんが好きになるわけないよ。



