05|そして、バグは恋になる その日を境に、二人の空気が微妙に変わった。 まだ喧嘩は絶えない。コードでも言い合う。でも。 ほんの時々、思わず見つめてしまう瞬間がある。 素の表情が、心に引っかかる。 「……やっぱりお前、笑ってないと、つまんないな」 「あなたこそ、もっと本音言えばいいのに」 その言葉の中に──もう、仕様ではない何かが混じっていた。