失言日記をシュレッダーにかけてやる

言葉とは、どれほど恐ろしいものなのだろう。

言葉で人を傷つけることは簡単。言葉で信頼を失うことも簡単で。

緊張すると失言する自分が大嫌いだ。

そして、私は好かれることに慣れてなさ過ぎた。

「私、理華(りか)のこと大好き!」

素直に「私も大好き」と返せば良かっただけの話。実際にそう思っていたのだから。
 
それでも、緊張して私は意味が分からないことを口走った。

「あはは……菊乃(きくの)、そんなこと絶対思ってないでしょー!」

その一言でその子に嫌われたわけじゃない。それでも、確実に間違えたことだけは分かった。
 
菊乃は悲しそうに、「本当なんだけどな」と笑った。

その日から、私はある癖がやめられない。