エリックと再会した翌々日、わたしは長く居座った花苑家を離れることを決めた。
今は純恋さんや、その妹の水月さん、そして艾葉ちゃんといった花苑家の人たちが好きでここにいる。
でも、元々は燐人くんに冷たく接されるのが嫌で、家出したわたしを匿ってもらう場所として居候していた。なのに今も、燐人くんとの問題は何ひとつとして解決していない。
このままじゃ駄目だと思ったのと、エリックがいるから何とかなると思えたから、このタイミングで決断ができた。
仲直りが出来なかったとしても、「おかえり」のひとことをくれるエリックが側にいる。
あの日出会った“絵本の王子様”は、現実世界でも王子様で、わたしの心を支え続けてくれている。
そんなこんなで久しぶりに家に帰ることになったから、せめてもの恩返しとして、わたしは人生初のお菓子作りに挑戦していた。
「純恋さん、ボウルってどこにありますか?」
「えーっと…どこだっけ」
「もう、純恋さん! 食器棚の奥だってば」
「さすが艾葉ちゃん、ありがとう」
昔はよく燐人くんが、おやつにパンケーキを焼いてくれた。
兄妹になったばかりの頃は甘党じゃなかったはずなのに、その時には燐人くんも、わたしと同じくらい甘いものも食べるようになってたんだっけ。
今は純恋さんや、その妹の水月さん、そして艾葉ちゃんといった花苑家の人たちが好きでここにいる。
でも、元々は燐人くんに冷たく接されるのが嫌で、家出したわたしを匿ってもらう場所として居候していた。なのに今も、燐人くんとの問題は何ひとつとして解決していない。
このままじゃ駄目だと思ったのと、エリックがいるから何とかなると思えたから、このタイミングで決断ができた。
仲直りが出来なかったとしても、「おかえり」のひとことをくれるエリックが側にいる。
あの日出会った“絵本の王子様”は、現実世界でも王子様で、わたしの心を支え続けてくれている。
そんなこんなで久しぶりに家に帰ることになったから、せめてもの恩返しとして、わたしは人生初のお菓子作りに挑戦していた。
「純恋さん、ボウルってどこにありますか?」
「えーっと…どこだっけ」
「もう、純恋さん! 食器棚の奥だってば」
「さすが艾葉ちゃん、ありがとう」
昔はよく燐人くんが、おやつにパンケーキを焼いてくれた。
兄妹になったばかりの頃は甘党じゃなかったはずなのに、その時には燐人くんも、わたしと同じくらい甘いものも食べるようになってたんだっけ。



