「大丈夫か?」
もうろうとした意識の中、目の前に映ったのは新入生代表に選ばれた神男子——高見橋くんの心配そうな顔。
先生たちもすぐに駆けつけてくれて、保健室に運んでくれたんだ。
あの日から、高見橋くんは、あたしにとって特別な人。
あなたに出会った日から、あたしの世界は変わった。
それに、明日から、学校に行くのが楽しみに思えるようになったから。
彼を探して、いつでも目で追うようになった。
高見橋くんに、何とか近づきたくて。
だから、目が合った時は嬉しくて。
だけど、うまく話しかけられなくて、すぐに言葉を詰まらせてしまう。
それでもずっと、高見橋くんと恋がしたかった。
だけど、好きな人の気持ちの奥に踏み込むのはすごく怖い。
でも、あの噂のおかげで、高見橋くんがあたしのスペアになった時、思ったんだ。
このチャンス、逃したくない。
だから、もう、後先なんて考えなかった。
「あたし、このゲームをクリアする。絶対に死なないから……!」
あたしは強く決意を固める。
「だって、死んだら、もう会えない……」
目には涙が浮かんでいたけど、決して悲しくて泣いているわけではなかった。
むしろ、その逆だ。
高見橋くんのそばにいたくて、それが叶うかもしれない高揚感。
奇跡を信じてみたい気分になったから。
「死んじゃったら、もう、高見橋くんに会えなくなっちゃうから!!」
臆病に伝えたあたしの心の端を、高見橋くんは手をつなぐことでゆっくりと受け止めてくれる。
「ああ。どこにも行ったりしない。神楽木さん、約束する」
「うん……」
あたしたちはそっと、指切りした。
高見橋くんに太鼓判、押してもらったら、すごく安心する。
約束……。
あたしは改めて、高見橋くんの言葉を反芻する。
それは未来がある前提の言葉だ。
胸が甘酸っぱいような色に染まる。
だって、彼の心の隙間に、あたしの居場所ができているって分かったから。
嬉しい。
泣きたいくらい、嬉しい。
大丈夫。
この世界には、小さな奇跡がいくつもある。
だから、この約束も奇跡の一つ。
願いを込めて。想いを込めて。
ずっと、ずっと……叶うように。
『芽衣様、わたくしの存在を無視しないでくださいーー!!』
……あっ、スポナビさんが起きた。
もうろうとした意識の中、目の前に映ったのは新入生代表に選ばれた神男子——高見橋くんの心配そうな顔。
先生たちもすぐに駆けつけてくれて、保健室に運んでくれたんだ。
あの日から、高見橋くんは、あたしにとって特別な人。
あなたに出会った日から、あたしの世界は変わった。
それに、明日から、学校に行くのが楽しみに思えるようになったから。
彼を探して、いつでも目で追うようになった。
高見橋くんに、何とか近づきたくて。
だから、目が合った時は嬉しくて。
だけど、うまく話しかけられなくて、すぐに言葉を詰まらせてしまう。
それでもずっと、高見橋くんと恋がしたかった。
だけど、好きな人の気持ちの奥に踏み込むのはすごく怖い。
でも、あの噂のおかげで、高見橋くんがあたしのスペアになった時、思ったんだ。
このチャンス、逃したくない。
だから、もう、後先なんて考えなかった。
「あたし、このゲームをクリアする。絶対に死なないから……!」
あたしは強く決意を固める。
「だって、死んだら、もう会えない……」
目には涙が浮かんでいたけど、決して悲しくて泣いているわけではなかった。
むしろ、その逆だ。
高見橋くんのそばにいたくて、それが叶うかもしれない高揚感。
奇跡を信じてみたい気分になったから。
「死んじゃったら、もう、高見橋くんに会えなくなっちゃうから!!」
臆病に伝えたあたしの心の端を、高見橋くんは手をつなぐことでゆっくりと受け止めてくれる。
「ああ。どこにも行ったりしない。神楽木さん、約束する」
「うん……」
あたしたちはそっと、指切りした。
高見橋くんに太鼓判、押してもらったら、すごく安心する。
約束……。
あたしは改めて、高見橋くんの言葉を反芻する。
それは未来がある前提の言葉だ。
胸が甘酸っぱいような色に染まる。
だって、彼の心の隙間に、あたしの居場所ができているって分かったから。
嬉しい。
泣きたいくらい、嬉しい。
大丈夫。
この世界には、小さな奇跡がいくつもある。
だから、この約束も奇跡の一つ。
願いを込めて。想いを込めて。
ずっと、ずっと……叶うように。
『芽衣様、わたくしの存在を無視しないでくださいーー!!』
……あっ、スポナビさんが起きた。



