何もかも失ったわたしに待ち受けていたのはイケメン達との極甘な同居生活でした


「どっかの姉ちゃんとのデートの約束はないわけ?」

「そんなのドタキャンするに決まってるじゃーん。1日だけのオンナよりもすずチャンの方がずっと大事だし?」

「そーかよ。付いてくるのは勝手だけど邪魔だけはするなよ」

「しないしない。むしろ加戦してあげるよ」

そんなちょっと物騒な会話をした後わたし達は解散してそれぞれの部屋に入ったのだけれど…、わたしの頭の中は完全にパニックを起こしていた。

名前しか知らない筈なのに、わたしの素性をこともなげに調べてしまう翠さま。

それを当たり前のように受け入れているつかささま。

まるで裸を見透かされているような気分になった。

そんなお二人と明日実家に行くなんて、色々心配でしかない。

取り敢えず寝なくちゃ。

部屋を暗くしてベッドに入って毛布にくるまり、ぎゅうっと目をきつく瞑ってみたけれど、眠れるわけがなかった。