「……」
「あらまぁ、随分素っ気ないねぇ。娘が家出したわりにはさ」
「婚約破棄された娘はもう用無しって感じがプンプンするな。胸糞悪い」
わたしがあまりの惨めさに泣きそうになっていると、両横からとんでもないことを言うおふたり。
「ど、どうしてわたしの事情を知っているんですか!?まだ何もお話していないはずですっ!」
一歩前に出ておふたりに向き直ると、おふたりはなんとなく気まずそうにしながらも
「悪い。調べた」
「しらっ!?」
「ごめんねぇ、聞いちゃった」
「!?!?」
いくらわたしが一般人だからといって、どうやったらそんなにサラッと調べられるの!?
開いた口が塞がらないわたしをよそに、おふたりは勝手に話を進めていく。
「俺、明日すず連れてすずの実家行ってくるわ。んで、ここに住まわす了承もらってくる」
「あ、それじゃあ俺も一緒に付いて行っちゃお。明日ちょうど仕事休みなんだよねぇ」


