何もかも失ったわたしに待ち受けていたのはイケメン達との極甘な同居生活でした

すると、今度は翠さまとつかささまのお二人がわたしを優しく包んでくれた。

「この家は、俺たちとすずの家だ。自分の家なんだよ、すず」

「そうだよ、すずチャン。俺たちがすずチャンの家族なんだ。もう怯えながら暮らさなくても大丈夫だからね?」

「翠さまっ、つかささま…っ」

どうしてわたしの気持ちがお解りになるのだろう。

不思議ではあったけれど、この時のわたしにはそこまで冷静に考えることはできなかった。

ただただ、おふたりの腕を掴んでわんわん泣いた。

まるで親を見つけた迷子の子供のように。


「す、すみません、こんなに泣いてしまって。…恥ずかしいです」

ひとしきり泣いたあと急に羞恥心が襲ってきたわたしは身の縮まる思いだった。

「そんなこと気にしなくていい」

翠さまがそんなわたしの頭を優しく撫でてくれて、つかささまもウンウンと頷いて下さって。

そのつかささまが、おもむろに口になさった言葉にわたしはようやく我に返ることになる。


「で?すずチャンのご両親はこのこと知ってるの?」