三原くんが見たことのない表情から、いつもの優しい笑顔に変わる。
夜の風が冷たいのに、私のほてった頬はそんな風ではもう冷めないくらい熱くなっていた。
「平塚さん、俺はなんでこのカフェで働いていると思う?」
「え……?」
それは予想外の言葉だった。
理解出来ない私に、三原くんは言葉を続けていく。
「入社した時から平塚さんのことは知っていた。一応同期だから。それに一回だけ平塚さんが参加した同期会に俺もいたんだ」
「その時の平塚さんが格好良くてさ。みんな入社して仕事の愚痴ばかり言っているのに、平塚さんだけ『これが楽しい』『あれが楽しい』って幸せそうで。ああ、この人は凄いなって思ってた。それと同時に無理してないかなって」
「でもそれから目で追っていくうちに平塚さんが頑張りすぎるところがあることも知った。頑張りすぎるところがあって、優しすぎる気遣いができる人だって知った。無理するくせに毎日を楽しんでいて、優しい気遣いをするのにたまに頑固。なんか支えたいなって思っちゃった」
三原くんの目には涙が溜まっていた。
「そんな時、平塚さんが後輩の子と話していたのを聞いたんだ。『なんで平塚さんはそんなに頑張れるんですか?』って聞いた後輩の子に、『私はやりたいこと全部したいの!』って笑って返した平塚さんが格好良くて」
「俺もやりたいこと全部したいってずっと憧れがあったカフェで副業を初めて、そしたらそのカフェに平塚さんが来てくれた」
「カフェは俺にとって癒やしの場所だったから、知ってくれているのは平塚さんだけで十分だった。それで話していくうちに、平塚さんのことをもっと知れて……」
三原くんの言葉が止まる。
私の頬に三原くんの手が触れた。
「もっと平塚さんが大好きになったんだ。平塚さん、付き合って下さい」
三原くんの頬にぽろっと一粒涙が伝った見ていたはずなのに、いつの間にかボロボロと涙をこぼしているのは私の方だった。
夜の風が冷たいのに、私のほてった頬はそんな風ではもう冷めないくらい熱くなっていた。
「平塚さん、俺はなんでこのカフェで働いていると思う?」
「え……?」
それは予想外の言葉だった。
理解出来ない私に、三原くんは言葉を続けていく。
「入社した時から平塚さんのことは知っていた。一応同期だから。それに一回だけ平塚さんが参加した同期会に俺もいたんだ」
「その時の平塚さんが格好良くてさ。みんな入社して仕事の愚痴ばかり言っているのに、平塚さんだけ『これが楽しい』『あれが楽しい』って幸せそうで。ああ、この人は凄いなって思ってた。それと同時に無理してないかなって」
「でもそれから目で追っていくうちに平塚さんが頑張りすぎるところがあることも知った。頑張りすぎるところがあって、優しすぎる気遣いができる人だって知った。無理するくせに毎日を楽しんでいて、優しい気遣いをするのにたまに頑固。なんか支えたいなって思っちゃった」
三原くんの目には涙が溜まっていた。
「そんな時、平塚さんが後輩の子と話していたのを聞いたんだ。『なんで平塚さんはそんなに頑張れるんですか?』って聞いた後輩の子に、『私はやりたいこと全部したいの!』って笑って返した平塚さんが格好良くて」
「俺もやりたいこと全部したいってずっと憧れがあったカフェで副業を初めて、そしたらそのカフェに平塚さんが来てくれた」
「カフェは俺にとって癒やしの場所だったから、知ってくれているのは平塚さんだけで十分だった。それで話していくうちに、平塚さんのことをもっと知れて……」
三原くんの言葉が止まる。
私の頬に三原くんの手が触れた。
「もっと平塚さんが大好きになったんだ。平塚さん、付き合って下さい」
三原くんの頬にぽろっと一粒涙が伝った見ていたはずなのに、いつの間にかボロボロと涙をこぼしているのは私の方だった。



