彼の秘密は、溺愛付き。

だってそれだけ優しい言葉かなんて考えなくても分かる。

そんなことを言ってくる人が世界で一人いるだけで十分なくらいの言葉。

抹茶を飲み終わるのが惜しいと、和菓子を食べ終わりたくないと、ついゆっくりと進めてしまう。


「平塚さん、次はどこ行く? また俺のおすすめで良い?」


ああ、わざわざゆっくり食べなくても大丈夫なんだ。

だってまだまだ楽しみが残りすぎてる。


「三原くんのおすすめでお願いします。あと、今すっごく楽しい!」


素直になりたい、この人の前では。

だって素直に楽しいと伝えるだけで、三原くんの顔は簡単に(ほころ)んでくれる。

この気持ちを伝えられるかな、今日は。

でもデート終わりに告白しなきゃとか今は考えたくない、だってこの楽しい時間を緊張で終わらせたくないから。