彼の秘密は、溺愛付き。

真っ赤な顔の私に三原くんは「どこか行きたい場所はある?」と聞いた。

「えっと、うーん……」

言葉に詰まった私に困った顔をするわけではなく、むしろ「じゃあ、俺が行きたいところ案内させて」とさらっと返される。

格好良すぎると思ったけれど、多分私の気持ちのせいだと思う。

この感情の名前が分からないほど子供じゃないし、この感情を言葉に出来ないほど幼くもない。

それでも、告白をするということが恥ずかしくて勇気がいるのはどんな年代でも一緒だと思う。




「平塚さん? 行こ?」




そんなことを考えていて固まっていた私の顔を三原くんが覗き込んでいる。

とりあえず今は楽しまないと損だよね。

だって楽しみにしていたのだから。