三原くんがカフェの制服のポケットから何かを取り出す。
「これ、あげる」
私の手のひらの上に乗ったのは、小さなチョコだった。
よくスーパーとかで売っている大袋のチョコの一粒。
「ごめん、カフェで子供に渡しているおまけのチョコなんだけれど……」
申し訳なさそうな三原くんを見て、私はつい「ふはっ」と吹き出してしまう。
「ううん、とっても嬉しい!」
本当にすごく嬉しくて、私はチョコをぎゅっと握りしめた。
「そろそろ行くね」
今度こそ試験会場に向かいながら振り返えれば、三原くんは私が見えなくなるまで見送ってくれている。
手を振るだけで嬉しそうな笑顔に変わってくれる。
私は三原くんが見えなくなったところで立ち止まってチョコの包みを開けた。
「これ、あげる」
私の手のひらの上に乗ったのは、小さなチョコだった。
よくスーパーとかで売っている大袋のチョコの一粒。
「ごめん、カフェで子供に渡しているおまけのチョコなんだけれど……」
申し訳なさそうな三原くんを見て、私はつい「ふはっ」と吹き出してしまう。
「ううん、とっても嬉しい!」
本当にすごく嬉しくて、私はチョコをぎゅっと握りしめた。
「そろそろ行くね」
今度こそ試験会場に向かいながら振り返えれば、三原くんは私が見えなくなるまで見送ってくれている。
手を振るだけで嬉しそうな笑顔に変わってくれる。
私は三原くんが見えなくなったところで立ち止まってチョコの包みを開けた。



