彼の秘密は、溺愛付き。

その日の夜、すぐに「無理しない!」と資格勉強用ノートの右上に書いておいた。

勉強する度に三原くんの優しい言葉を振り返れるようで、「今日はこれもしようかな」と思う時に「今日の分はもう勉強したから明日にしよ」と思える気がしたから。

スケジュール帳を取り出して、試験日の翌週の日曜日に「三原くんとお出かけ」と書き込む。

三原くんは試験が終わってからすぐじゃなくても良いと言ってくれたけれど、私が翌週で大丈夫と気づいたら返していた。

スケジュール帳に「三原くんとお出かけ」と書き込む時に、一瞬「三原くんとデート」という文字列が浮かんだけれど、それは浮かれ過ぎなのでやめておいた。

やめておいたけれど……。


「……たまには浮かれるのも悪くないかな」


もう一度スケジュール帳を取り出す。

「三原くんとお出かけ」の下に小さく文字を書き足す。



『(デート)』



うん、なんか頑張れそう。

そう思えただけで今日は良い日になった気がした。