彼の秘密は、溺愛付き。

暫くオフィスに沈黙が走る。

まさか今日三原くんも残業しているとは思わなかった。

でも三原くんも残業しているなら私のことを言われる筋合いなんてない、とも思ってしまう。

いつもなら言わないでいられるのに疲れているからか、それとも三原くんのイラつきに釣られたのか私も喧嘩腰になってしまう。

いやきっと先ほど「三原くんに関係ない」と言葉が漏れたから今更取り繕っても無駄だと思っているんだ。

「三原くんだって残業しているでしょ……」

しかし私がそう言い放っても三原くんは何も言い返して来なかった。

さらにオフィスに沈黙が走って、その時間で私は我に返った。

「ごめん、言い過ぎた。三原くんは心配してくれただけだよね」

そんな付け足したような謝罪じゃ意味がないのに。