私は膝の上で握っている両手に視線を落とした。
「一度大きなミスをして、周りに迷惑をかけて、それでも優しい上司から『気にしなくて良い』って言って貰えて。あの日のミスが糧になっている、自分は進んでいるって思わないと辛いから資格の勉強をしているのかもしれない。勉強している自分は進んでいるから大丈夫って思いやすくて……」
私はなんで誰にも言ったことのない弱音を三原くんに話してしまっているのだろう。
ううん、本当は理由なんて分かっている。
三原くんは馬鹿にしないことを知っているからだ。
誰かに聞いて欲しかった弱音を、絶対に馬鹿にしないと分かっている三原くんにだけ話す自分の狡さに気づきそうで……それすら嫌になり目をギュッと瞑ってしまう。
「一度大きなミスをして、周りに迷惑をかけて、それでも優しい上司から『気にしなくて良い』って言って貰えて。あの日のミスが糧になっている、自分は進んでいるって思わないと辛いから資格の勉強をしているのかもしれない。勉強している自分は進んでいるから大丈夫って思いやすくて……」
私はなんで誰にも言ったことのない弱音を三原くんに話してしまっているのだろう。
ううん、本当は理由なんて分かっている。
三原くんは馬鹿にしないことを知っているからだ。
誰かに聞いて欲しかった弱音を、絶対に馬鹿にしないと分かっている三原くんにだけ話す自分の狡さに気づきそうで……それすら嫌になり目をギュッと瞑ってしまう。



