彼の秘密は、溺愛付き。

それは私も同じでつい三原くんの仕草に視線を奪われてしまう。

「平塚さん?」

三原くんに名前を呼ばれ、私はすぐに視線を三原くんから自分の手元にあるコーヒーカップに移した。

私が緊張していることを感じ取ったようで三原くんは何故か嬉しそうに口元を緩めた。

「ごめん、前も今日も急に呼び出して。時間は大丈夫?」

「うん。午後から買い物に行く予定だけど午前中に用事はないから」

そう話しながら、私はテーブルの上に置かれていた参考書をトートバッグの中にしまっていく。

三原くんとの話に集中するために片付けたつもりだったが、逆に三原くんに気を使わせてしまったようで「勉強中だったよな」と申し訳なさそうにしている。

「全然! もうそろそろ終わる予定だったし。何よりたまに休憩がないと集中出来ないから」

「美味しいコーヒーは息抜きにぴったりでしょ?」と私は目の前のコーヒーカップを指差した。