彼の秘密は、溺愛付き。

「平塚さん」

悪いことは何もしていないはずなのに、まるで隠しごとをしているような気分に(おちい)る。

私は目を合わせづらくて(うつむ)き気味になってしまうのに、三原くんの視線がずっと私に向いているのを感じて余計に恥ずかしくなってしまう。

「ここ、座って」

三原くんが自分の隣を指差し、私に腰掛けるように(うなが)す。

私は静かに(したが)うことしか出来なかった。

「平塚さん、カフェのこと言わないでくれてありがとう」

三原くんのお礼に私は「全然。私もあのカフェ大好きだから」と返す。