安直に、本気でただそればかりを思ったが、体が心に従わなかった。
拒絶ではない。ただ、それを受け付けるだけの体力がまだなかった。
鍵を開けて牢へ押し入ってきた男どもに、逆らうこともできない。
ああ、皮肉なく若いといえるこの体は、衰弱している今なおのこと、大の男の腕力に敵うわけがない。
これから打ち首される者のような扱いで、私は引きずられた。
嫌だと反抗したかった。
それは、これから起こることへの否定ではなく、お前達の思惑に従わせられることが嫌だった。
数人から腕を掴まれ、私の体は引きずられる。
螺旋階段を一段上がるごとに、地べたを擦る踵ががたがたと揺れた。
連れ出されたのは、井戸の脇だった。
なんとも驚いたが、私のいた地下牢獄は井戸に繋がっていたのだ。
いや、それとも最初から、井戸に偽装された地下牢だったのか。
どちらにせよ、命を繋ぐための水源奥に、人間を監禁するような場所があることが異常だろう。
そこまで考えて、少し、失笑した。
異常だろうではない。
異常なのだ。
そう、異常異常、ここは異常。
最初からわかっていた。
拒絶ではない。ただ、それを受け付けるだけの体力がまだなかった。
鍵を開けて牢へ押し入ってきた男どもに、逆らうこともできない。
ああ、皮肉なく若いといえるこの体は、衰弱している今なおのこと、大の男の腕力に敵うわけがない。
これから打ち首される者のような扱いで、私は引きずられた。
嫌だと反抗したかった。
それは、これから起こることへの否定ではなく、お前達の思惑に従わせられることが嫌だった。
数人から腕を掴まれ、私の体は引きずられる。
螺旋階段を一段上がるごとに、地べたを擦る踵ががたがたと揺れた。
連れ出されたのは、井戸の脇だった。
なんとも驚いたが、私のいた地下牢獄は井戸に繋がっていたのだ。
いや、それとも最初から、井戸に偽装された地下牢だったのか。
どちらにせよ、命を繋ぐための水源奥に、人間を監禁するような場所があることが異常だろう。
そこまで考えて、少し、失笑した。
異常だろうではない。
異常なのだ。
そう、異常異常、ここは異常。
最初からわかっていた。

