今夜、星影を溶かして【完】







運命って、信じる?



例えば、お金持ちで権力があって、頭も良くて、だけど人には言えない仕事をしている、優しくて歪な氷の王さまがいたとして。



その運命の人って、誰だろう。




「太陽だよ」




氷の王の心の奥底まで覗いて、照らして、鎧を解いてしまうような。



暖かくて、つい一緒にいることを望んでしまうような。




「刹菜は、俺の太陽だから」




神様が定めた「宿命」が、たとえ違う人だったとしても。




――刹菜は、俺の運命なんだ。




孤独「だった」歪な尊都の言葉に、私は微笑んでキスを返す。



太陽の陽の光のような色をしたイエローダイヤが、薬指できらりと光った。