今夜、星影を溶かして【完】




笹原(ささはら) 敏之(としゆき)



刹菜や碧など、多くの子どもたちをさらって実験台にしていた。

目的は人の見た目をした兵器を作るためだったが、昌之に「人間兵器が欲しい」と唆されたのが大きなきっかけの一つ。

重度のブラコンであり、また昌之こそすべての頂点に相応しいとも考えていたため躊躇うことはしなかった。

本人は人体の研究において優秀な成績を残していたが、その研究の方針が元々犯罪寄りだったために大学を退学させられたことがあり、また警察に取り調べを受けたこともあった。

だが藤原組に注目され、藤原組に研究データを提出する代わりに藤原組の資金援助や後ろ盾を得ていた。

成功体だった刹菜や碧の脱走には細心の注意を払っており、2人がこそこそ話をするといちいち何の話をしていたのか問い詰めていたが、〈REGALIA〉が襲ってきたときだけは気が散っており2人の密談に気付けず脱走を許した。

研究所が襲撃されたときに榊坂 京に撃たれた。





・笹原 昌之(まさゆき)



碧やミチカを雇っていた人物。

元々人には言えないような仕事をしていた笹原一家の会社を継いだ。

だがその会社は藤原組とは距離を置いており、〈REGALIA〉とも最後の最後まで距離を保っていた。

敏之と同じく秀才であり、自分に対する圧倒的な自信を持っており、自分こそが街の頂点に相応しいと考えていた。

だがなぜか自分ではなく尊都が頂点に立っていることに腹が立っており、親が経営していた会社を継ぎつつ密かに逆転を狙っていた。

敏之をそそのかし人体研究をさせる中、自分は資金を貯めて武器を調達し高みの見物。

敏之が〈REGALIA〉に潰されると、刹菜と碧の記録、そして碧を回収してまた姿を隠す。

そしてずっと逃げた刹菜を探していたが、碧が秘密裏に邪魔していたこともあって時間がかかり、碧とミチカが偶然にも刹菜と知り合ったことによってようやく刹菜を見つけた。

敏之が藤原組と関係を持った時点で、敏之のことは切り捨てられるように策を練っていたため昌之については〈REGALIA〉は関与しなかった。

黒葉によって撃たれた。





・榊坂 (きょう)(みやび)



尊都の両親。

街の覇権を巡る争いの当事者であり、雅は極悪非道で知られていた藤原組の裏切り者だった。

京は藤原組を潰し街を救うために結成されたマフィア〈REGALIA〉の1代目ボス。

現在はすっかり頼もしくなった天才である尊都にボスを任せ、中央区で隠居している。






《尊都さんのお屋敷》


1階:エントランス、応接室、カモフラージュの執務室、救護室、個別浴室、食堂

2階:尊都の部屋、刹菜の部屋、黒葉の部屋、碧の部屋、その他幹部の部屋、ゲストルーム

3階:武器庫、小会議室1〜5、中会議室1〜3、大会議室1・2、資料室、仮眠室

4階:使用人部屋、構成員の一時的な泊まり部屋、使用人食堂





《街》


大きめの市で、周りは山か海。

大雑把に東区、西区、南区、北区、中央区の五つに分かれているが、横断や縦断は電車でも複数駅かかる。

またどの区画もカフェやレストランはそこそこあり、治安を考えなければただの栄えた都会である。



・中央区

中央区が一番安全であり、治安も〈REGALIA〉のお膝元なのでとてもいい。

まともな会社のオフィスビルや尊都の息がかかった私立の学園、安全な住宅地は大体中央区。ただ地価が高い。

刹菜たちが通っている学園、尊都のお屋敷、尊都両親の隠居先、刹菜両親の引っ越し先、みっちーの家がある。

警察署と市役所もある。



・東区

暴走族の巣窟。治安は3番目にいい。監視が入っている上に、定期的に〈REGALIA〉が来るため。

物語冒頭で刹菜が攫われていた先は東区。

公立の小中高が一つずつあるが、治安は良くない。尊都の息がかかった私立の中高一貫校がある。

〈REGALIA〉の傘下の暴走族が頂点にいるため、住民はそこまで苦労はしていない。



・西区

繁華街がある、最も発展した区画。治安は最も悪い。でも最近は〈REGALIA〉のおかげでまじ最悪!というわけでもなくなってきた。

他の街から流れ込んできた裏社会の住人の吹き溜まりとなっているが、繁華街があるので人通りは多い。昼はおそらく安全。

刹菜は西区には近寄らないようにしている。

図書館司書の活動場所。

公立校は小中高一つずつ。居住区もあるにはあるがヤバい奴らが多い。



・南区

居住区が集まった、比較的落ち着いた区画。治安が2番目にいい。

だが笹原一家の会社の拠点もあり、何気に人攫いが多かったのは南区のようだ。

また南区のさらに南にある山には、刹菜が途中で攫われた人身売買の店がある。

物語最後で刹菜と尊都が昌之と戦ったのは、南区にある笹原一家の拠点。

尊都の息のかかった私立の小中高が一つずつある。公立校はそれぞれ多め。ちょっと治安が悪いだけの普通の街って感じ。



・北区

西区に次いで治安が悪い場所。刹菜や幼い頃の黒葉が暮らしていた貧民街があり、暴力というより盗難が多かった。

また墓地や教会、居住区もある。貧民街がある区画だからか、教会がたまに炊き出しを行ったりしている。

暴力は少ないため住人は穏やかな人が多く、刹菜は幼い頃は貧民街の別の人たちと一緒に暮らしていた。

公立校が小中高一つずつあるが、私立はない。廃墟が多い。