「……ふふ」
尊都さんが、私をゲームセンターに連れてきてくれたこと。
一緒に楽しみたい私のために、わざわざついてきてくれたこと。
そしてわかりきった結末の勝負にも乗って、しかも何度もリベンジをさせてくれたこと。
そんな私とのレースを、楽しんでくれたこと。
全部嬉しくて、私は笑みが止まらない。
「楽しそうだね」
「はい、楽しいです!」
だって、幸せなのだ。
やっぱり苦労する人生も悪くなかったような気がしてくる。
そしてそんな私を尊都さんは眩しそうに見つめて、そしてふと、彼は私に問うてきた。
「ちょっと今、気になったんだけど」
「はい」
「刹菜はさ。この時間が止まって欲しいとか、思う?」



