何気なく上げた視線の先、道路を挟んだ向こう側。
街のネオンが光る入り口を、
レオが――知らない女の人と腕を組んで歩いていくのが見えた。
遠いのに、どうしてだろう。
二人の笑い声まで、聞こえたような気がした。
荒くなる呼吸の中、体が勝手に動いていた。
ポケットからスマホを取り出して、震える手でカメラを構える。
やめて、やめて、やめて……!
それでも、シャッターは冷たく切られた。
画面の中で、レオと女の人が寄り添って歩いていく。
一枚、また一枚。
撮っても、撮っても――
レオが私を裏切っている事実は、変わらなかった。
スマホの画面に浮かぶ二人の姿。
私はそれを見下ろしたまま、何も言葉を出せなかった。
……涙すらも出ないまま、私は踵を返して家に帰った。
街のネオンが光る入り口を、
レオが――知らない女の人と腕を組んで歩いていくのが見えた。
遠いのに、どうしてだろう。
二人の笑い声まで、聞こえたような気がした。
荒くなる呼吸の中、体が勝手に動いていた。
ポケットからスマホを取り出して、震える手でカメラを構える。
やめて、やめて、やめて……!
それでも、シャッターは冷たく切られた。
画面の中で、レオと女の人が寄り添って歩いていく。
一枚、また一枚。
撮っても、撮っても――
レオが私を裏切っている事実は、変わらなかった。
スマホの画面に浮かぶ二人の姿。
私はそれを見下ろしたまま、何も言葉を出せなかった。
……涙すらも出ないまま、私は踵を返して家に帰った。
