きらめきの島と夢のティアラ

 【前回の答え:2. 忘れられたプリンセスの部屋】

 塔の広間に、またひとつオルゴールの旋律が響いた。

 「最後の場所が……見える……!」

 未紗がつぶやいたそのとき、空間が反転したような感覚に包まれた。

 一瞬後、みんなは静かな森の中に立っていた。夜空は紫色、星が近くに見えるほど明るい。そして——森の奥に、小さなお城がぽつんと建っていた。

 「……あれが、“忘れられたプリンセスの部屋”?」

 史也がゆっくりと歩を進める。

 お城の中は、薄く金色のほこりが積もっていて、だれも来たことがないことが一目でわかった。

 「なんだか……かなしいね」

 マイアがふとつぶやくと、結香がうなずいた。

 「きっと、ここはだれかの夢が消えそうになっている場所」

 小さな階段をのぼり、ドアを開けると、そこには小さな部屋があった。

 ——うすピンクのカーテン。古びたぬいぐるみ。小さなドレッサー。そして、ほこりをかぶったガラスのケースの中に——

 「……ティアラ!」

 仁が思わず駆け寄ろうとしたとき、部屋の中に声が響いた。

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 「このティアラは、“誰かの夢を応援する心”を持つ者だけが手にすることができる」

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 「夢を応援する……?」

 実里が小さく首をかしげた。

 「……ねぇ、みんなは、誰かの夢を叶えるために、何かしたことある?」

 エリがポツリと問うと、仁がゆっくりうなずいた。

 「俺……夢を持つのが怖かった。でも、みんなが本気で向き合う姿を見て、勇気をもらった。だから今度は、俺が応援したいんだ。誰かの“やってみたい”を、後押しする側になりたい」

 その言葉を聞いた瞬間——ティアラが光を放った。

 「開いた……!」

 貴也が声をあげた。ガラスのケースがすっと消え、ティアラが空中に浮かんだ。

 「これが……きらめき島の“夢のティアラ”」

 結香がそっと手を伸ばすと、ティアラは自然とその手の中におさまった。

 すると、部屋の壁に、七色の窓がいっせいに開いた。

 外には、旅の途中で出会った光景——マーメイド、バレエステージ、水晶の塔——すべてが見えた。

 そして最後の窓には、“未来”と書かれたドアがあった。

 「さぁ、みんなで——」

 マイアが手を差し出す。

 「新しい夢を、迎えに行こう!」

 全員が手を取り合って、“未来”のドアを開けた瞬間——まばゆい光があたりを包みこんだ。

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