「ヒメアちゃん、めちゃくちゃかわいいよ!」
スイは、すぐに興奮気味にそう言ってくれた。
でも、ソラはなにも言ってくれない。
ただ黙って見てるだけ。
「ほら、ソラ様もなにか言ってください!」
ルナが痺れを切らしたように、ソラを突いて言った。
「え?あ、ああ…」
ソラはハッとしたように私を見た。
それから、私の頬を撫でて言った。
「かわいい」
砂糖が溶けたみたいだった。
甘くて、甘い声。
私は顔を赤くして、視線をずらした。
「あ、ありがとう…」
私はそれ以上なにも言うことができなかった。
うれしい。
「んもー!そういうイチャイチャはあとでやってください!じゃあ、早速観光しましょー!!」
「うん!」
***
私たちが初めにやってきたのは、とあるレストラン。
茶色のレンガ造の、レトロな建物。
ソラがドアを開けた。
カランカランッと音がした。
「いらっしゃーい!って……あれ、あんたソラ!?」
カウンターにいた女の人が、大きな声でそう言った。
ソラの知り合いなのかな?
「うん、そうだよ。ただいま」
やっぱり知り合いだったみたい。
だけどこんな平民街に、王族であるソラがよく来ていたとは考えにくいけど…。
そう考えていると、スイがこそっと耳打ちしてくれた。
「ここはレストランだけど、孤児院もやっててさ。ソラはこの孤児院を、特に援助してるんだ。あの女の人、ソラの親族らしいよ」
「へー!すごいね!」
孤児院は世間からの見方がよくないため、あまり見つからないんだ。
でも親族ってことは、あの人は王族の血を継いでるのかな?
なら、どうして平民街にいるんだろう?
「エミカさん、とりあえず奥に通してくれる?それからみんなのことを、紹介する」
「あいよ。奥の大テーブルに座ってな。メニューも持ってくから」
どうやらこの人はエミカさんと言うらしい。
どこかで聞いた名前な気がするけど、どうしても思い出せない。
それから、私たちは奥にあったドアを開けて別の部屋に来た。
中心には9人は座れそうな大テーブルが置いてあった。
みんなが席に座ると、エミカさんが来た。
「それで?スイくんは知ってるけど…。他は学園のお友達?」
メニューを渡しながら、そう優しく聞いてきたエミカさん。
「ううん。旅仲間ってところかな。こっちのミルクティー色の髪の子が、エクラ」
「お初にお目にかかります。エクラと申します。クラとお呼びくださいませ」
クラが立ち上がって礼をした。
それからソラは、ルナを紹介した。
「それで、こっちの紫色の髪の子がルナ・ヌベス」
「は、初めまして!ルナです!このお方の専属メイドです!」
ルナがちょっと慌てた様子でそう言った。
私がクスッと笑う横で、エミカさんは驚いたように目を見開いた。
「あんたはたしか、イコロ国の聖女様じゃないかい!?」
「あ、はい!そうです…!!」
そっか、ルナは聖女だから他国からも知られているんだ。
そう思ったら、改めてルナってすごいなって思う。
「こんなとこで聖女様に会うとはね〜。会えてうれしいよ」
エミカさんはそう言って一層嬉しそうに笑った。
それから私の隣に座ってるソラが、私をグイッと引き寄せた。
「んで、この子がイコロ国の姫。俺の婚約者のヒメア・イコロだよ」
そう言うと、エミカさんはポカーンとした後表情を輝かせた。
「ヒメア様って、あんたのことかい!会えてうれしいわ〜!まさかイコロ国の姫様が来てくれるなんて、こりゃ相当なもてなしが必要じゃないの〜!!」
私のこと、知ってくれてるんだ。
こんなふうに歓迎されるのって、なんだかすごく嬉しいな。
「あ、ありがとうございます…!」
私は笑顔でお礼を言った。
それから、今度はエミカさんが自己紹介をしてくれた。
「あたしはエミカ・エスポワール。孤児院をやってるんだ。能力者のね」
「えっ?」
その言葉に、私は思わず声をあげてしまった。
スイは、すぐに興奮気味にそう言ってくれた。
でも、ソラはなにも言ってくれない。
ただ黙って見てるだけ。
「ほら、ソラ様もなにか言ってください!」
ルナが痺れを切らしたように、ソラを突いて言った。
「え?あ、ああ…」
ソラはハッとしたように私を見た。
それから、私の頬を撫でて言った。
「かわいい」
砂糖が溶けたみたいだった。
甘くて、甘い声。
私は顔を赤くして、視線をずらした。
「あ、ありがとう…」
私はそれ以上なにも言うことができなかった。
うれしい。
「んもー!そういうイチャイチャはあとでやってください!じゃあ、早速観光しましょー!!」
「うん!」
***
私たちが初めにやってきたのは、とあるレストラン。
茶色のレンガ造の、レトロな建物。
ソラがドアを開けた。
カランカランッと音がした。
「いらっしゃーい!って……あれ、あんたソラ!?」
カウンターにいた女の人が、大きな声でそう言った。
ソラの知り合いなのかな?
「うん、そうだよ。ただいま」
やっぱり知り合いだったみたい。
だけどこんな平民街に、王族であるソラがよく来ていたとは考えにくいけど…。
そう考えていると、スイがこそっと耳打ちしてくれた。
「ここはレストランだけど、孤児院もやっててさ。ソラはこの孤児院を、特に援助してるんだ。あの女の人、ソラの親族らしいよ」
「へー!すごいね!」
孤児院は世間からの見方がよくないため、あまり見つからないんだ。
でも親族ってことは、あの人は王族の血を継いでるのかな?
なら、どうして平民街にいるんだろう?
「エミカさん、とりあえず奥に通してくれる?それからみんなのことを、紹介する」
「あいよ。奥の大テーブルに座ってな。メニューも持ってくから」
どうやらこの人はエミカさんと言うらしい。
どこかで聞いた名前な気がするけど、どうしても思い出せない。
それから、私たちは奥にあったドアを開けて別の部屋に来た。
中心には9人は座れそうな大テーブルが置いてあった。
みんなが席に座ると、エミカさんが来た。
「それで?スイくんは知ってるけど…。他は学園のお友達?」
メニューを渡しながら、そう優しく聞いてきたエミカさん。
「ううん。旅仲間ってところかな。こっちのミルクティー色の髪の子が、エクラ」
「お初にお目にかかります。エクラと申します。クラとお呼びくださいませ」
クラが立ち上がって礼をした。
それからソラは、ルナを紹介した。
「それで、こっちの紫色の髪の子がルナ・ヌベス」
「は、初めまして!ルナです!このお方の専属メイドです!」
ルナがちょっと慌てた様子でそう言った。
私がクスッと笑う横で、エミカさんは驚いたように目を見開いた。
「あんたはたしか、イコロ国の聖女様じゃないかい!?」
「あ、はい!そうです…!!」
そっか、ルナは聖女だから他国からも知られているんだ。
そう思ったら、改めてルナってすごいなって思う。
「こんなとこで聖女様に会うとはね〜。会えてうれしいよ」
エミカさんはそう言って一層嬉しそうに笑った。
それから私の隣に座ってるソラが、私をグイッと引き寄せた。
「んで、この子がイコロ国の姫。俺の婚約者のヒメア・イコロだよ」
そう言うと、エミカさんはポカーンとした後表情を輝かせた。
「ヒメア様って、あんたのことかい!会えてうれしいわ〜!まさかイコロ国の姫様が来てくれるなんて、こりゃ相当なもてなしが必要じゃないの〜!!」
私のこと、知ってくれてるんだ。
こんなふうに歓迎されるのって、なんだかすごく嬉しいな。
「あ、ありがとうございます…!」
私は笑顔でお礼を言った。
それから、今度はエミカさんが自己紹介をしてくれた。
「あたしはエミカ・エスポワール。孤児院をやってるんだ。能力者のね」
「えっ?」
その言葉に、私は思わず声をあげてしまった。


