「あなた、この子に何を言っても無駄よ。あれだけの費用を出して通わせた学校を辞めて、あたし達の努力を無駄にしたんだから」
「.....それもあなた達が勝手にさせたことでしょ!?」
「同級生の中でトップになれとあれほど言ったのに、成り上がることもできなかった落ちこぼれ。今の三流校ですらトップをとれないんだから」
「.....うるさい!私はあんた達みたいに心がない、人の皮をかぶった化け物じゃない!」
こんな人達と同じ空間にいることが嫌だ。
これ以上ここにいたら、私は私でなくなる。
「....早く出ていってください。お好きなだけお金を置いて」
ずっと繋いでいた大我の手を引いて、私の部屋に入り込んで内側から鍵をかける。
マンションだからこんな隔たりしかないけど、この壁が1枚あるだけでも安心できる。



