「あっそう。日程選びを失敗したわね」
「お前こそ相変わらずだな、その口の利き方。親に向かって失礼だと思わんのか」
「....親に向かって失礼?」
言い返すつもりはなかったのに、思わずある言葉を繰り返してしまった。
「お前を育てたのは俺達だ。子どもが親に敬意を払うのは当然だろ」
「あなた方のどこに敬意を払えるだけの価値があるんでしょうか」
「何だと!?」
「私と大我はあなた方お2人に育ててもらった記憶はありません。家にいた記憶も」
「この....恩知らずめ!」
「....っ」
パァンと音がして頬が瞬時に熱くなって、痛みが走る。
頬を叩かれたのだと理解するのに時間はかからなかった。
「俺と母さんはお前達が生活していくために必死に働いていることくらい、高校生になって分からないのか!?」



