始まりは偽彼氏、でも本気の恋




それから電車に乗ってマンションへ着いた。



外は明るいけど、時間を見ると夕方になる時間だったので結構外出していたんだな。



「....あれ?」



鍵を差し込んでひねると、いつもガチャリとロックが解除される音が聞こえるのに。



今回はその音が聞こえない。



ということは鍵が開いている....。



出るときにちゃんと閉めたはずなのにおかしいなと思いつつも開く。



さすがにこれだけセキュリティが厳しいマンションで空き巣とかはないと思うんだけどな。



玄関に入ると、いつもは見ないヒールと高そうな革靴が並んで置いてあった。



これは....!



脳内で激しく警告音が鳴る。



これ以上、足を踏み入れちゃ駄目だと。



早く気づかないようにここから去らないと、あの人達に見つかる───。